徳島 皮フ科・形成外科 まつもと皮フ科

電話お問い合わせはこちら
088-676-3214

皮膚のお話

ホーム > 皮膚のお話

雑誌「Cu」で「巻き爪」の取材を受けました

2018.10.19
徳島の地元雑誌「Cu」で「巻き爪」について取材を受けました。足の爪に関するトラブルで、爪水虫(爪白癬といいます。最近は、効果の良い外用液や肝臓などに負担がかかりにくい飲み薬などが出ています。)の次に多いのが、巻き爪や陥入爪です。当院「まつもと皮フ科」は、皮膚科だけでなく形成外科の領域も診察していて、「巻き爪」のいろいろな矯正法に加え、手術もできるため、患者さんが多く、取材で取り上げていただきました。

以前に勤務していた田岡病院では、2007年から2011年の5年間で1000例以上の巻き爪・陥入爪の治療をしました。巻き爪の矯正方法は、主に以下の3種類を使いました。
①超弾性ワイヤーを爪にあけた穴に通して、ワイヤーのしなる力で矯正する(図1)


②VHO式ワイヤーは、フック状の器具を爪の左右の縁にかけてワイヤーで締上げる(図2)


③付け爪(商品名;ペディグラス)で爪の角をカバーしながら矯正する(図3)


「巻き爪」が悪化して、爪の角が皮膚に食い込んで痛みが出たり、ジクジクしたら「陥入爪」と言います。この場合は、手術(フェノール法)も行います。
2011年には、年間で332例の治療をしましたが、内訳は約50%が超弾性ワイヤーによる矯正、約30%が手術(フェノール法)、約10%がVHO式ワイヤーによる矯正、約10%がペディグラスによる矯正でした。現在では、ペディグラスが減っていて、その代わりに超弾性ワイヤーが増えていると思います。
治療法を決めるのに患者さんと相談する際、ほとんどの方がいきなり手術することに躊躇されます。「まずは矯正してからそれでもだめなら手術を考えます。」ということが多いようです。
矯正は比較的簡単にできるのですが、再発という問題があります。以前に調査した結果では、巻き爪矯正した方の40%弱が6か月の時点で再発しているという結果でした。一方、手術の再発は5%以下と低いのですが、爪の幅が生涯ずっと狭いままになること、まれに爪の変形が残ってしまうことがあります。
以上のように、それぞれの治療法には一長一短があります。各自の状態に適し、かつ希望に沿った治療法を選択できるように、よく相談をうけてから、治療法を決めることが大切です。
2018.10.19 13:31 | 皮膚のお話

「虫さされ」の専門家にお話を聞いてきました

2018.08.17
徳島グランヴィリオホテルで開催された談話会(第21回徳島皮膚アレルギー談話会)において、「虫による皮膚疾患の診断と治療―トコジラミ刺症、マダニ刺症を中心に―」という演題で、兵庫医科大学の夏秋優(なつあきまさる)准教授のお話を聞いてきました。

ハチ、ネコノミ、イエダニなどのお話もされましたが、興味深かったのはトコジラミ(ナンキンムシ)でした。講演では、虫の画像など情報が盛り沢山でしたが、簡単にまとめてみました。

トコジラミというと、古い家やキャンプ施設にいるイメージがありましたが、実際には通常の宿泊施設、一流ホテルにもいます。夜寝ている間に刺され、赤くなって強いかゆみが出るまでに1~2週間かかることもあって、どこで刺されたか判らないことも多いようです。また、トコジラミがスーツケースに入り、それを自宅に持ち帰ってしまい、家族全員が被害に遭うこともあります。さらに、不都合なことに、トコジラミの駆除は、専門業者でも難渋します。おすすめの業者は、日本ペストコントロール協会が紹介しています。自分で駆除する場合は、ピレスロイド系の除虫剤(キンチョールなど)は効かず、バルサンまちぶせスプレーなどのカーバメイト系が効きます。

マダニに対しては、虫よけスプレーなどで、刺されないようにする対策が大切です。虫よけ剤の有効成分「ディート」は、以前国内では最高12%でしたが、2016年からは30%と高濃度のものが販売されるようになっていますので、効果の持続時間が長くなりました。ただ、生後6ヶ月のお子さんには「ディート」は使用できませんので、「イカリジン」の虫よけを使いましょう。

少し前に話題になったヒアリは、刺された痛みが強いことも問題ですが、それとは別に、スズメバチ・アシナガバチとの交差感作の問題もあります。刺されてショックになる(アナフィラキシー)のは、刺されるのが2回目以降に起きるのが通常ですが、交差感作が起きると、初めてヒアリに刺された人でも、それまでにスズメバチなどに刺されたことがあればショック状態になる危険性があります。

他にもいろいろなことを話されていましたが、詳細はまたの機会にご紹介いたします。
2018.08.17 19:02 | 皮膚のお話

シミをどうにかしてほしい!

2018.07.17
 はじめまして。院長の松本和也です。私は,昭和63年に徳島大学医学部を卒業した後,すぐに徳島大学病院の皮膚科に入局し,皮膚科や形成外科の分野で診療していました。卒業後30年が経ち、その間に経験したことを皮膚科、皮膚外科(形成外科)に関わる患者さんにお伝えしたいと思っています。

 今の社会全体の流れとして、健康・長寿だけでなく見た目もきれいになりたいという要望が強くなっています。皮膚科の中でも同じで、「しみをどうにかしてほしい」とよく言われるようになりました。

 いわゆる「しみ」には主に6つの状態があって、それぞれ異なった病名がついています。
①老人性色素斑(日光黒子):中年以降に頬やこめかみにできて,境目がはっきりした茶色で,わずかにもりあがることもあります。
②雀卵斑:いわゆるソバカスのことで,思春期までに下まぶた,頬,鼻にでき,薄い茶色で,もりあがりません。
③脂漏性角化症(老人性イボ):中年以降に顔や背中にできて,イボ状にもりあがります。ほとんどのものが黒色~褐色ですが,色の薄い場合もあります。



④後天性真皮メラノーシス:両頬にできることが多く,後で説明する肝斑に似ていますが,茶色部分の大きさが肝斑より小さく,網目状になることもあります。肝斑との見分け方は,上下のまぶたの部分(アイホール)にもあれば後天性真皮メラノーシスで,アイホールが抜けていれば肝斑です。
⑤肝斑:妊娠や出産後に両頬に左右対称にできて,境目がはっきりしない茶色で,もりあがりません。額や口の周りにもできることがありますが,アイホールが抜けるのが特徴です。発症には女性ホルモンやメラニン細胞刺激ホルモンが関係していて,洗顔・化粧による摩擦が色素沈着を強くします。
⑥炎症後色素沈着:軽いすりキズが治った後の皮膚は,ピンク色できれいな色をしていますが,化膿したキズが治った跡やつぶれて膿が出たニキビ跡は茶色い色が残ってしまうことがあります。

それぞれの診断名と治療は、おおまかにまとめると下記のようになります。

①老人性色素斑   治療:レーザー、ぬり薬
②雀卵斑       治療:レーザー
③脂漏性角化症   治療:レーザー
④後天性真皮メラノーシス  治療:レーザー
⑤肝斑        治療:のみ薬
⑥炎症後色素沈着   治療:のみ薬、ぬり薬

レーザー治療は、保険が効く場合と効かない場合があるので、診察の際には相談してみてください。
2018.07.17 10:10 | 皮膚のお話
まつもと皮フ科
〒770-0003
徳島市北田宮4丁目894-1
TEL:088-676-3214
▲ページの先頭へ▲

- CafeNote -