ニキビの治療
「ニキビができた人のうち、2人に1人は皮膚科を受診するんですって、フランスでは。まぁ、違う国の話ですけどね。」
これは、きちんとニキビ治療を受けるように勧めたある製薬会社のパンフレットに書かれた言葉です。
近年、ニキビ治療は大きく変わってきています。
日本では世界標準の治療が、健康保険で受けられます。
ニキビも悩みも小さなうちに、家族や先生に相談しましょう。
ニキビができる過程
1. 毛穴がつまる
2.アクネ菌が増殖する
ニキビの治療
治療のポイントは、「毛穴のつまり」や「アクネ菌の増殖」を抑えることです。
「アクネ菌の増殖」に対しては、以前より抗生剤ののみ薬やぬり薬が使われていました。
しかし、この赤くなったら抗生剤を使う方法では、ニキビあとがどんどんできてしまいます。ニキビあとをつくらないためには、ニキビのきっかけとなる「毛穴のつまり」を予防するのが効果的です。
「毛穴のつまり」予防には、過酸化ベンゾイルとアダパレンの2種類のぬり薬が使われます(過酸化ベンゾイルはアクネ菌にも効果があります)。
これらの薬は、理論的にはすごく良いのですが、かぶれることもあります。
赤くなったり、腫れたりしたら、すぐに相談してください。
このようなことがなければ、長くぬり続けることで、ニキビもあまり目立たなくなってきます。
これらの薬は、思春期のニキビにも、大人ニキビにも効きます。
日常の洗顔は、泡立てた洗顔石鹸で優しく洗い、十分な水で洗い流してください。
強くこすったり、1日に何回も洗顔したりすると、ニキビは悪化します。
1日に1回か2回の洗顔で充分です。
また、化粧品などは「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記されたものを使いましょう。