ワキ汗の治療

夏が近づくにつれ、患者さんから「ワキ汗の新しいぬり薬が欲しい」と言われることが増えました。
「ワキ汗」で検索すると、2020年12月に発売された「エクロックゲル」がヒットするようです。

エクロックゲルは、汗を出す神経の刺激をブロックします(図1)。

ワキ汗で保険適応のあるぬり薬は今までなかったので、注目されています。
薬に負担する金額は、3割負担の方なら20gで約2000円です。
保険適応のあるボトックス注射(3割負担で約2万数千円)と比べると安いので、試してみたくなります。

ワキの多汗症の治療には、保険適応外のものも含めて様々な方法があります。

ワキ汗の治療

この他にも、頭や顔にも汗が多いときは、飲み薬があります。
負担金額は、3割負担の方で30日分が約1000円です。

また、ワキで臭いが強いときは、保険で手術もできます。
手術費用は、3割負担の方で約2万円です。

個人的な感想として、「エクロックゲルは、よく効くことが多い」ので、試してみる価値はあると思います。

注意点
1.日常生活に支障があるぐらい汗が多くないと処方できません。
2.塗ったところが赤くなる方、効果のない方もいます。

ワキだけでなく、手・足も含めた多汗症による生活の不便さは、周りの人の想像以上で、本人でないとわかりません。ある調査によると多汗症の人は、集中力が低下したり、うつ病になりやすかったりするようです。

ワキ汗で悩んでいる方は、思い切って、皮膚科に相談してください。

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