「ホクロをとりたい」と受診される方が増えていますが・・・ 2019.12.13 「ホクロをとりたい」と受診される方が増えていますが・・・「ホクロ」で受診される患者さんの関心事は、ほぼ2つです。ひとつは、皮膚がんの心配、もうひとつはきれいに取れるかどうか、キズあとです。 「ホクロ」受診 ①皮膚がんの心配 ②キズあとの心配①皮膚がんはダーモスコピー・病理組織検査で確認皮膚がんを心配される方では、ダーモスコピー(明かりのついた偏光虫めがね)で観察します。ダーモスコピー像見た目では黒一色のホクロも、拡大すると、このようにまだらです。左右に横切っている黒い線は髪の毛ですから、かなりの拡大倍率です。拡張した血管など皮膚がんの特徴はありません。「ふつうのホクロで、皮膚癌の可能性はほぼないです」と説明します。ダーモスコピーで、はっきりと診断できない場合は、皮膚の一部を切り取って細胞の検査(病理組織検査)をすることもあります。②キズあとは「点」か「線」ホクロを切り取る方法は、紡錘形に切りとって、一直線に合わせる方法(切除縫合)と、くり抜いたままで、縫合しないで軟膏をぬって治す方法(くり抜き)があります。キズあとは、「切除縫合」では「線」に、「くり抜き」では「点」になります。ほくろのある場所や大きさによって「切除縫合」か「くり抜き」か、どちらが良いか判断します。メスでくり抜きをすることが多いですが、炭酸ガスレーザーでくり抜きと同じように切除することもあります。③「レーザーでほくろをとってほしい」とよく言われます炭酸ガスレーザーで焼き切るのも、メスで切り取るのも、くり抜く大きさや深さは同じです。したがって、キズあとも当然同じです。なぜか、多くの方がレーザーで取るとキズあとが残りにくいと思い込まれています。ただ、レーザーで取る場合は、ほくろの深い部分をある程度残すことで、キズあとが残りにくくしている場合もあるようです。何年か後に、黒い点が出てくるなど、ほくろが再発してもかまわない場合は、レーザーで浅い部分だけ削ることもあります。いずれにしても、手術については、実際に施術する医師によってかなり違いがあるので、事前に相談することが大切です。 2019.12.13 13:40 | 皮膚のお話 記事検索 最新記事 「ピアスが埋まってしまった」 ニキビの治療 粉瘤が腫れてから受診する方がほとんどです 「ホクロをとりたい」と受診される方が増えていますが・・・ レーザー治療 ~当院の現状など~ 「肌がきれい」ってどういうこと? その2:肌のきめ 「肌がきれい」ってどういうこと? その1:肌の色 雑誌「Cu」で「巻き爪」の取材を受けました 「虫さされ」の専門家にお話を聞いてきました シミをどうにかしてほしい! カテゴリー 未分類 (0) 皮膚のお話 (10) 業務連絡 (0) つぶやき (0) 日常のできごと (0) 過去の記事 2021年02月 (1) 2020年04月 (1) 2020年03月 (1) 2019年12月 (1) 2019年09月 (1) 2019年03月 (1) 2018年12月 (1) 2018年10月 (1) 2018年08月 (1) 2018年07月 (1) RSSフィード RSS 2.0 管理 管理画面