粉瘤が腫れてから受診する方がほとんどです 2020.03.04 「皮膚にしこりができて、赤く腫れてきた」と来院された方のほとんどは、「粉瘤」が化膿したものです。粉瘤(アテローム)とは、皮下にできる皮膚の袋で、体じゅうどこにでもできます。「皮膚の小さなしこり」なので、ふだんは気にせずに生活しているのですが、その袋の中に細菌が入ると化膿して、痛くなります。そうなってから初めて、「皮膚科に行こう」と思われるようです。化膿している粉瘤の治療は、4段階です。①局所麻酔をしてメスで切開する②なかのウミ、角質、皮脂をかき出す③赤みがひくのを待つ(1ヶ月ぐらい)④袋を取り残さないように取る(仕上げの手術)ウミを出しただけで放っておくと、再び大きくなるので、仕上げの手術をすることがほとんどです。その後には、線状のキズ跡が残ります。「くり抜き法」といわれる小さく切る方法もありますが、化膿した粉瘤では再発が多くなるので、あまり勧めていません。できるだけ短い紡錘形の切開で、できるだけていねいに縫合することで、キズが目立たないようにしています。 2020.03.04 17:34 | 皮膚のお話 « 2020 / 03 » 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 記事検索 最新記事 「ピアスが埋まってしまった」 ニキビの治療 粉瘤が腫れてから受診する方がほとんどです 「ホクロをとりたい」と受診される方が増えていますが・・・ レーザー治療 ~当院の現状など~ 「肌がきれい」ってどういうこと? その2:肌のきめ 「肌がきれい」ってどういうこと? その1:肌の色 雑誌「Cu」で「巻き爪」の取材を受けました 「虫さされ」の専門家にお話を聞いてきました シミをどうにかしてほしい! カテゴリー 未分類 (0) 皮膚のお話 (10) 業務連絡 (0) つぶやき (0) 日常のできごと (0) 過去の記事 2021年02月 (1) 2020年04月 (1) 2020年03月 (1) 2019年12月 (1) 2019年09月 (1) 2019年03月 (1) 2018年12月 (1) 2018年10月 (1) 2018年08月 (1) 2018年07月 (1) RSSフィード RSS 2.0 管理 管理画面